VirtualBox上のLinuxで突然クリックできない範囲が発生する

環境、症状

• virtualbox上の(kali)linux
• 左、右問わずマウスのクリックができなくなる
• キーボード入力とマウスカーソルは動く
• 処理が重くなったときにランダムで発生
• 左上から特定の領域内でのクリックが効かない

原因、対処

• VBoxClientが固まっている
• (必要なら)ALT + CTRL + Tでターミナルを起動
• ps aux | grep VBoxClientしてVBoxClient --draganddropのPIDを確認
• kill (確認したPID)
• クリックができるようになった
• (必要なら)VBoxClient --draganddrop。正しい動きをするかどうかは試してない

以下雑記

処理が重くなったりしたときに運が悪いとクリックできなくなる箇所ができる。今までは再起動して対処していたが頻繁に起こるので調べた。

クリックでできない領域はおおよそ以下の画像の通り

ゲストOSを新規にインストールした直後のウィンドウサイズとほぼ同じなので「VirtualBox上のLinuxでどこをクリックしても動かない」のと見分けがつかない場合もありうる

目に見えない謎のウィンドウが最前面にいる可能性を考えてxpropを使い、調べてみる。クリックができないのでALT + CTRL + Tでターミナルを起動する。フォーカスはALT + TABで合わせる

クリックできない部分

$ xprop
XdndAware(ATOM) = BITMAP
WM_NAME(STRING) = "VBoxClientWndDnD"

クリックできる部分

$ xprop
_NET_FRAME_EXTENTS(CARDINAL) = 0, 0, 0, 0
_NET_WM_ALLOWED_ACTIONS(ATOM) = _NET_WM_ACTION_CLOSE, _NET_WM_ACTION_FULLSCREEN
WM_STATE(WM_STATE):
                window state: Normal
                icon window: 0x886a5900

(以下略)

VBoxClientWndDnDが原因のようだ。

ps aux | grep VBoxClientでプロセスを確認して/usr/bin/VBoxClient –draganddropをkillする。2つあったが両方ともkillする。

するとクリックできるようになった